アラサー独身女性の頭の中

アラサー独身女が日々感じていることを書きます。

原美術館


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今年で取り壊されるという原美術館へ行ってきた。これまで幾度となく近くまで来ているのに1度も行ったことが無かったので、是非無くなる前に行っておこうと思ったのだ。

 

 

今は森村泰昌氏の写真展をやっていた。はからずも森村氏は、先日読了したばかりの『エドゥアール・マネ』という本の口絵に、その作品が掲載されていたことで認知したばかりだった。

 

 

そしてちょうど、その口絵で紹介されていた、マネの『オランピア』のパロディ作品がでかでかと展示してあったので、私にとっては実にタイムリーな展示だった。思わず、誰かを捕まえて、「実はね、先日読んだばかりのマネの本にね、ちょうどこの作品が掲載されていたんですよ!」と喋りかけたくなった。もちろん、止めておいたが。

 


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森村泰昌氏本人がモデルをつとめている、オランピア

 

これは、オマージュというよりはパロディに近いと思った。というのも、森村氏はマネの絵に描かれている、人種とか性というものを非常に意識した上で、入れ替え(すりかわり)を行っているからだ。

 


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森村氏の意図↓


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今回の展示は、私が美術館・アートに求める「美しさ」とは全然違う、「思想」や「哲学」を提供された感じがする。何しろ、整理券付きの映像作品では、作者自らご丁寧に展示してある作品の意図を語ってくれるという仕組みになっているのだ。これはアートというよりは、もはや二重の形態をとった、というよりはアートがその補強材として使われた政治的な主張に感じられた。

 

 

まあ、それはそれでいろいろと興味深くはあった。ロラン・バルト三島由紀夫をとても読みたくなる展示だった。ロラン・バルトといえば、テキストのエクリチュール。大学のときに少し触れたことがある。その時、ちゃんと読めば良かった。

 


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併設されているカフェで食べたリゾットが美味しかった。


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「日本の中心には空虚があって、だから何にでも似合うのです」という言葉は本当にその通りだと思った。