独身女性、一戸建てを買う。

新築一戸建てを購入したはなしを徒然なるままに。

took his own life in 1890. 

上野で開催されている「ルーベンス展」へ行ってきた。わかってはいたが、上野の美術館はいつも人がとんでもなく多くて嫌になる。だから、上野ではゆっくりと落ち着いて観賞することができない。

 

とはいえ一人だし、まあ急ぎの用もないのでまずはサッとはじめから終わりまで流し見て、その後戻ってもう一度見る。これは私のいつものやり方だ。以前知人にそうやって見る方法を教わってからは私もその方法に倣っている。

 

 

ルーベンスの作品は、宗教画特有のどんよりとした色彩が多くて、あまり私の好みではなかった。でも、作品の合間合間に展示してある説明書きはなかなか興味深かった。彼が古代ギリシャ彫刻をお手本として描いていた、とかそういう話。古代人に比べて現代人は運動量が減って、それに伴って肉体美も衰えたという考え方とか、興味深かった。

 

あと、風景、動物、静物、それぞれの分野に長けた人をパートごとに用いて創作していたという話。さらに版画に興味を持っていた、という話。どちらも現代の漫画家みたいだなと思った。ルーベンスはなかなか新しい感覚を持っている人で、とかく独善的になりがちな芸術家には珍しく、「協力して作品をつくろうぜ!」みたいな心意気が新鮮に感じられました。

 

まあ、それなりに面白かったです。それにしてもなんで西洋絵画におけるご婦人方はあんなにもふくよかに描かれているのでしょうか。ああいう裸体を見ていると、私の今の状態を激しく肯定されているようで嬉しくなります。西洋絵画ではスレンダー巨乳なんてひとりも描かれていませんからね。女性はみんな色白、ぽっちゃり、三段腹、貧乳。これでいいなら、頼むからメディアもこの路線で煽ってほしい。

 

 

その後、常設展をさっと見ました。前回来たときと入れ替わっている作品も何点かありました。前回っていってももうだいぶ前ですが。以前は割と上野に近いところに住んでいたので、美術館にも来やすかったんです。

 

 

西洋美術館の常設展の最後に、ゴッホの「ばら」っていう小さな作品があるのですが、人が少なかったこともあり、小さな解説を日本語と英語と両方読んでみました。日本語では、「多くの作品を手がけ、1890年、ゴッホは自ら命を絶ちました。」で締め括られていて、これは英語だとなんて書いてあるんだろう?と思ったら、「took his own life 」という表現になっていました。自殺の婉曲表現らしいのですが、なかなか良い(というと語弊がありますが)表現だと思いました。

 

彼は、彼自信の命を取りました。

 

 

奪われたんじゃない。自分で取ったんだね。

 

 

でもテオは悲しかっただろうなあ。

 

 

とても、とても、悲しかったと思う。

ゴッホは死ぬときに、弟の一部も殺していってしまったのだと思う。