独身女性、一戸建てを買う。

新築一戸建てを購入したはなしを徒然なるままに。

奴隷が不自由なのではなく、不自由を求めた人が奴隷と呼ばれている、それが現代社会。

奴隷、

 

 

はそう悪くない。

 

奴隷制度は、そう悪くない。

なんといっても彼らは考えなくてよい。彼らは、タスクも、食事も、住空間も与えられる。ただ、自由がないだけだ。

 

 

でも一体どれほどの人間に自由を操ることができるというのだ。

 

 

どれほどの人間が、自ら考え、自ら行動を起こし、自らの欲望をなるべく多くこしらえ、またその精度を高めて、その具現化に勤しむことができるのだろう。

 

 

それができる人間の数はそう多くはないだろう。人間は自由の刑に囚われてる。自由を操るのは高等技術が必要なのだ。

 

 

だから我々は、誰かがタスクを与えてくることに期待して会社に所属する。日々、多くのタスクをこなし、給料をもらうことによって、人生の空白を埋めるために。

 

 

空白を空白のままにしておくことがもっとも辛いということを、誰もが本能的に知っている。

 

 

何かで、日々を埋めてゆく。

それは、ある意味奴隷労働と相通じる部分があるだろう。

 

ここでは、本当に自分がやりたいことなのかどうかなのかなんてことはそれほど重要なことではない。ただ、迫り来る日々を埋めていく。空白を塗りつぶしてゆく。そのことこそが最も重要なのだ。

 

 

 

わたしには、

なんの欲望もないのだ。

 

 

 

自分自身を駆り立てるほどのリビドーが、欠落している。

 

 

だから、私はとりあえずいまの環境に身をおき、与えられたタスクをこなし続け、毎日まっさらな画用紙に色を塗っている。

 

 

だけど最近は、なるべくいろいろな色を塗りたいと思っている。明るい、きれいな色を塗っていこうと思っている。価値のある作品にしようと思っている。