独身女性、一戸建てを買う。

新築一戸建てを購入したはなしを徒然なるままに。

寂しさを言い訳にしてたけれど。

これまでの人生で、最も頻繁に自分自身に対して用いた言い訳はおそらく「寂しい」だろう。

 

 

寂しい。

 

 

寂しいから、動けない。

寂しいから、頑張れない。

 

 

 

誰かが一緒にいてくれれば。

誰かが一緒に暮らしてくれれば。

ここに、最上級の愛があれば。

 

 

もっと、何処へでも行ける。

もっと、如何様にでも頑張れる。

 

 

そんな風に思って、日々過ぎていったのだ。

 

 

でも待てど暮らせどそんな甘やかな、穏やかな日々は訪れなかった。甘く思えた日々は常に剣を孕んでいた。いつ牙を向いてもおかしくない、危うさをいつも抱えていた。

 

 

常に。

 

 

心からの安堵、掛け値なしの愛情と信頼。

 

 

それは、いつも手の届かない夢物語のようなものだった。

 

 

その後、シンデレラは王子さまと幸せにくらしましたとさ、

 

くらい、遠いものだった。

 

 

本当は

 

一人で運転なんかしたくない。

一人で家具なんか選びたくない。

一人で映画なんか見たくない。

 

でも、それだと

 

いつも、どこにも行けないのだ。

 

 

しかたなく、私はひとりぼっちで動き出すことにした。

 

 

いつか、二人になったら。

 

は、もう待てなかった。